模倣品被害が拡大するなか、正規品と偽物を見分ける「真贋判定」は模倣品対策の要となる工程です。本記事では真贋判定の位置づけ、実務フロー、技術選定の3つの視点を、担当者向けに整理して解説します。
模倣品対策における真贋判定とは、市場に流通している製品が正規品か模倣品かを判別する工程を指します。
模倣品対策は一般に「予防(権利取得・パッケージ設計)→検知(モニタリング)→真贋判定→法的対応(警告・行政取締・訴訟・税関輸入差止)」という流れで進みますが、真贋判定はそのなかでも侵害判断・警告・訴訟の前提となる中核工程です。
特許庁の「模倣品を発見したら」でも、模倣品発見後の権利侵害判断の第一歩として、まず疑義品が真正品か否かを確認する必要があるとされています。ここで判断を誤ったまま第三者に警告を発してしまうと、民法上の不法行為責任や、不正競争防止法の営業誹謗行為(信用毀損行為)に該当するリスクが生じます。
真贋判定は単なる技術的作業ではなく、権利行使全体の適法性を担保する法的にも重要な工程だと理解しておく必要があります。
引用元:特許庁(https://www.jpo.go.jp/support/ipr/mitsuketa.html)
模倣品を発見した際は、特許庁が示す実務フローに沿って段階的に対応することが重要です。
誤った警告は営業誹謗行為となるリスクがあるため、社内判断のみで進めず、専門家と連携することが不可欠です。
参照元:特許庁(https://www.jpo.go.jp/support/ipr/mitsuketa.html)
真贋判定の手段は多様化しており、自社の商流や商品特性に合った方式を選ぶことが重要です。以下の3つの視点で整理すると、社内稟議や比較検討の判断軸が明確になります。
消費者がスマートフォンで判定するのか、販売現場のスタッフや鑑定士が確認するのか、社内の知財部門が行政・訴訟対応の前提として鑑定するのかで、適した技術は変わります。
消費者向けにはNFCタグやQRコードなどアプリ不要で簡便な方式、鑑定士向けにはホログラムや特殊素材による目視・機器判定など、利用者に合わせた設計が必要です。
ホログラムシールは比較的低コストで導入できる一方、NFC・RFIDやAI鑑定は初期投資や運用費が発生します。製品単価、偽造されたときの被害規模、ブランドへの影響度を踏まえ、コスト設計を行います。
NFCタグやRFIDを活用すれば、真贋判定と同時に流通経路のトレースや、購入者の会員登録・購入者限定コンテンツ提供など双方向のマーケティング施策にもつなげられます。
次世代の模倣品対策ツールの特徴として、真贋判定を単なる防御ではなくブランド価値向上の機会として捉える視点が重要です。
模倣品対策における真贋判定は、権利侵害判断や法的対応の適法性を支える中核工程です。特許庁が示す実務フローに沿って現物入手から専門家鑑定までを段階的に進めるとともに、判定者・コスト・トレーサビリティの3視点で自社に合った技術を選ぶことが重要です。
適切な真贋判定の仕組み化は、被害抑止とブランド価値向上の両立につながります。
「ECモールに見覚えのない出品者が現れた」「削除しても追いつかず、法的対応が必要になってきた」「自社を騙る偽サイトや偽アカウントが出てきた」…。インターネット上の模倣品被害は、大きく3つのパターンに集約されます。パターンによって取るべき対策が異なるため、目的別におすすめの会社を3社紹介します。
※1 参照元:サカタブランドソリューションズ公式HPより、2026年5月調査時点
※2 削除申告は海外のみ対応しています。日本では法律で規制されているため、自社の顧問弁護士を介してご対応ください。
※3 参照元:IP FORWARD公式HP(https://www.ip-fw.com/1870898)