海賊版サイトの対策

目次
全て表示

自社ブランドのコンテンツや商品を無断で複製・販売する「海賊版サイト」や「偽ショッピングサイト」による被害を防ぐには、迅速な削除要請と再発防止策が重要です。この記事では、海賊版サイトを発見した際の証拠保全から具体的な削除申請の手順、海外サーバーを利用した悪質なサイトへの対処法、継続的な被害を防ぐための対策まで詳しく解説します。

海賊版サイトへの削除要請(テイクダウン)前に準備する情報

海賊版サイトに対して削除要請(テイクダウン)を行う際は、事前に必要な情報を収集し、権利侵害の証拠を確保しておくことが重要です。情報が不足していると、申請が受理されなかったり、対応が遅れたりする可能性があります。ここでは、削除要請を円滑に進めるために必要なドメイン・サーバー情報の特定方法と、権利侵害を証明する証拠の保全方法について解説します。

ドメイン・サーバー情報(WHOIS情報など)の特定

海賊版サイトへの削除要請を行うには、まず対象サイトのURLをもとに、ドメインやサーバーの情報を調査する必要があります。WHOIS検索などのツールを利用すれば、ドメイン登録業者(レジストラ)や登録情報を確認できます。また、IPアドレスなどからホスティング事業者を調べることも可能です。海賊版サイトは運営者情報を隠しているケースが多いため、こうしたインフラ事業者を特定することが、削除要請の窓口を把握するうえで重要です。

権利侵害の根拠と証拠(スクリーンショット等)の保全

海賊版サイトは突然閉鎖されたり、掲載内容が変更されたりする可能性があるため、発見日時とURLを記録し、対象ページのスクリーンショットを保存しておくことが重要です。また、商標権や著作権など、侵害されている自社の権利を明確にし、商標登録証などの権利証明書類を準備します。無断転載された画像や不正使用されたロゴなど、具体的な侵害箇所を示す対比資料を作成することで、削除要請の根拠を明確にできます。

海賊版サイト・偽サイトを発見した場合の具体的な対策手順

海賊版サイトや偽サイトを発見した場合は、被害の拡大を防ぐため、速やかに適切な対策を講じることが重要です。削除要請の方法は申請先やサイトの運営形態によって異なるため、それぞれの特徴を理解しておく必要があります。ここでは、Googleなどの検索エンジンへのインデックス削除申請、レジストラやホスティング事業者へのサイト停止要請、海賊版リーチサイトへの対応について解説します。

検索エンジン(Google等)へのインデックス削除申請

海賊版サイトへの初期対応として有効なのが、検索エンジンへのインデックス削除申請です。Googleでは、著作権侵害に基づく削除申請(DMCA申請)のフォームから、侵害対象のURLや自社の正規コンテンツのURL、権利情報などを提出できます。申請が認められると、該当ページが検索結果から除外され、一般消費者が検索経由で海賊版サイトにアクセスする機会を減らせます。ただし、サイト自体が削除されるわけではない点に注意が必要です。

レジストラやホスティング事業者へのサイト停止要請

海賊版サイト自体の停止を求める場合は、特定したホスティング事業者やドメインレジストラに削除・停止要請を行います。国内では情報流通プラットフォーム対処法(旧プロバイダ責任制限法)、海外では現地の法律やDMCAなどを踏まえ、権利侵害の証拠を提出します。著作権・商標権の侵害やフィッシング行為などの規約違反が認められれば、コンテンツの削除やサーバーの利用停止、ドメインの停止などの措置が取られる可能性があります。

海賊版リーチサイトへの対応

海賊版リーチサイトとは、侵害コンテンツを直接掲載せず、違法にアップロードされたコンテンツへのリンクを集約し、利用者を誘導するサイトです。こうしたサイトへの対策では、リンク先の削除だけでなく、誘導元となるページへの対応も重要です。一定の要件を満たすリーチサイトの運営や侵害コンテンツへのリンク提供は、著作権法の規制対象となるため、違法性を確認したうえで、検索エンジンやサイト運営者、ホスティング事業者に削除を要請します。

削除が困難なケースと「いたちごっこ」への対応

海賊版サイトのなかには、運営元の情報を隠蔽したり、削除要請に応じない海外サーバーを利用したりする悪質なサイトも存在します。また、一度削除されても別のドメインで再開されるケースもあり、継続的な対策が必要です。ここでは、CloudflareなどのCDNを利用した運営元の隠蔽や、海外サーバーを利用したサイトへの対応、別ドメインでの再立ち上げを防ぐための対策について解説します。

CloudflareなどのCDNを利用して運営元を隠蔽している場合

悪質な海賊版サイトのなかには、CloudflareなどのCDN(コンテンツ配信ネットワーク)を利用し、実際のサーバーのIPアドレスや運営元を隠蔽しているケースがあります。この場合は、まずCDN事業者の通報フォームから、侵害URLや権利侵害の証拠を提出します。Cloudflareでは、申告内容をホスティング事業者などに転送する仕組みがあり、事業者の連絡先情報も提供されます。取得した情報をもとに、実際のホスティング事業者へ削除要請を行います。

海外サーバー(防弾ホスティング等)を利用している場合

海外のサーバー、特に削除要請に応じにくい「防弾ホスティング」を利用した海賊版サイトでは、日本の法律に基づく削除要請が無視されるケースがあります。この場合は、サーバー所在地の法律やDMCAなど、適用可能な法制度に基づいて削除を申請します。また、偽商品などを販売しているサイトでは、決済代行会社やクレジットカードブランドに権利侵害を通報し、決済サービスの停止を求める方法も有効です。サイトの削除が難しい場合でも、資金源を断つことで運営の継続を困難にできます。

削除しても別ドメインで再立ち上げされる場合の対策

海賊版サイトを削除しても、別のドメインでコピーサイトが立ち上げられる「いたちごっこ」が発生するケースがあります。こうした再発を防ぐには、手動での監視だけに頼らず、自動監視ツールを導入することが効果的です。画像認識技術やWebクローラーを活用すれば、自社の画像やコンテンツを無断使用する新規サイトを早期に検知できます。さらに、検知後の証拠保全や権利侵害の確認、削除要請までを自動化・効率化することで、継続的な監視と迅速な対応が可能になります。

専門企業への相談・委託を検討しましょう

海賊版サイトや偽サイトへの対策には、証拠保全や削除要請だけでなく、海外サーバーへの対応や再発防止に向けた継続的な監視が必要です。しかし、これらを自社だけで対応するには、専門的な知識や多くの時間・労力が求められます。そのため、海賊版サイト対策に精通した専門企業への相談・委託も有効な選択肢です。自動監視システムなどを備えた専門のサービス提供企業へ相談・委託することで、早期発見・迅速な削除で続きを進められるようになり、効率的かつ継続的なブランド保護につなげられます。

【目的別】
模倣品対策に強い
会社おすすめ3選

「ECモールに見覚えのない出品者が現れた」「削除しても追いつかず、法的対応が必要になってきた」「自社を騙る偽サイトや偽アカウントが出てきた」…。インターネット上の模倣品被害は、大きく3つのパターンに集約されます。パターンによって取るべき対策が異なるため、目的別におすすめの会社を3社紹介します。

越境EC上の被害状況の
調査や出品停止を
したい
サカタブランド
ソリューションズ
ソリューションズ
※画像引用元:サカタブランドソリューションズ公式HP
(https://sakatabs.com/)
こんな課題を持つ企業向け
  • 海外のマーケットプレイスで模倣品がどの程度取引されているか把握できていない
  • 非正規代理店の販売や模倣品が大量出品されており、対応に追われている
おすすめの理由
  • 海外を中心とした1,000のマーケットプレイスに対応※1。被害規模の市場調査から海外ECの削除申告※2、侵害セラーのプッシュバックまで代行。
  • トライアルからスモールスタートでき、削除申告の上限がないため、複数の業者による大量出品にも追加費用がかからない。
削除の効果がないため
摘発・法的手段まで
進めたい
IP FORWARD
IP FORWARD
※画像引用元:IP FORWARD公式HP(https://www.ip-fw.com/)
こんな課題を持つ企業向け
  • 削除しても同じ業者が繰り返し出品してくるので、製造元から断ち切りたい
  • 出品停止依頼だけでなく、法的手段(警告書・訴訟・刑事告訴)まで一貫して任せたい
おすすめの理由
  • 弁護士・弁理士が在籍しており、オンライン監視や削除申請だけでなく、現地の工場調査や摘発まで任せられ、模倣品の根絶を目指せる。
  • 特に、中国や東南アジアにも拠点を持ち、証拠収集や摘発を含めた法的対応を行ってきた事例※3がある。
模倣品の温床となる
なりすましを削除
したい
GMO
ブランドセキュリティ
>GMOブランドセキュリティ
※画像引用元:GMOブランドセキュリティ公式HP
(https://brandsecurity.gmo/security/service/enforceone/)
こんな課題を持つ企業向け
  • SNSなどのメディアで取り上げられた後、偽サイト・偽アカウントが一気に増えた
  • 消費者から「偽物をつかまされた」「詐欺サイトに誘導された」と連絡が来ている
おすすめの理由
  • 模倣品の温床となる自社ECのなりすましサイト・SNSのなりすましアカウントを最短3日で削除できる。
  • なりすましサイトやSNSアカウントの削除のほか、コンテンツ所有者やドメイン権者への警告状送付、ドメインの使用取り消しや譲渡交渉などにも対応。

※1 参照元:サカタブランドソリューションズ公式HPより、2026年5月調査時点
※2 削除申告は海外のみ対応しています。日本では法律で規制されているため、自社の顧問弁護士を介してご対応ください。
※3 参照元:IP FORWARD公式HP(https://www.ip-fw.com/1870898)